研究概要

 薬用植物をはじめとする天然薬物は、古来より薬の宝庫であり、現在でも重要な創薬シーズという位置づけにある。特に伝承薬物である生薬は、創薬シーズばかりでなく、漢方製剤や生薬単味が臨床現場や一般用薬として利用されているものの、そのエビデンス (薬効・有効成分・作用機序) が不明なものが多い。このエビデンスを明らかにする目的で、薬用植物、天然物を研究材料として、下記のテーマについて研究を実施する。
・生薬薬用植物の成分研究
・生薬、天然物からガン、難治性疾患、生活習慣病に関連する疾患に対する有効成分の探索
・漢方薬の化学的解析
 生薬成分の生物活性評価には、生化学・薬理学的な知識が当然必要になる。また、活性物質の精製には各種クロマトグラフィーを用いた分析と分取、構造解析には各種物性の測定とMS、UV、IRやNMR等の機器分析を駆使するため、薬学の各専門知識を総合的に活用し、研究を実施する。

研究紀要

2020 2019 2018 2017 2016 2015 2014 2013 2012

研究設備

研究室内
・高速液体クロマトグラフィー (JASCO)
・超高速液体クロマトグラフィーシステム X-LC (JASCO)
・ロータリーエバポレーター
・コンビニエバポ
・CO2インキュベーター
・クリーンベンチ
・遠心濃縮器
・PCR装置
・セミブロッティング装置
・小型冷却遠心機
・卓上冷却遠心機
・倒立顕微鏡
・遠心液液分配クロマトグラフ

共用機器
・NMR600、500 (JEOL)
・LC-TOF/MS (Waters)
・紫外可視分光計 (JASCO)
・赤外分光計 (JASCO)
・円二色性分散計 (JASCO)
・旋光度計 (JASCO)
・オートクレーブ
・マイクロプレートリーダー
・フローサイトメーター (BECKMAN COULTER)
・凍結乾燥機
・ナノドロップ
・LAS-plus
・共焦点レーザー顕微鏡 LSM-710
・リアルタイムPCR (三台)